| 体力練成に格闘技まで出てくると、黙って入られませんね^^ムズムズ。 押す力と引く力どっちが大切かなんていうのは、私にとっては個人のレベルによって決まるところで、消防にとってという問題とは思えません。 引く力というのは、たとえばホースカーを引く力、重いものを持ち上げる力、ロープを引くような力、懸垂など自分を持ち上げる力と連想するのだと思いますが、牽引する力と懸垂力は押す力ですね^^。引く力っていうのは、腕を屈曲させる力のことを言っているのでしょうかねー?私の感覚としては引く=屈曲なんですが・・・。 たとえば、懸垂では、腕を伸ばした状態から鉄棒があごの下まで来る力、、これは屈曲(引く力)と考えます。しかし、この懸垂が30回出来たところで、これがどのように現場で応用されるかは少々疑問です。 それから、ロープの先にウエイトをつけて水平に引っ張る力、これは背中、腰、足など連携して行いますが、これも引っ張る力と表現できそうですが、懸垂力とは使う筋肉がイコールではありませんね。 重いものを持って階段を昇るなんていった場合、、、これも引っ張る力と認識されそうですが、握力と肩の力がメインで、実際引っ張るといった感覚は私にはありません。 ではなぜ、引っ張る力が消防に必要または多く使うといわれるのか・・・?それは、物を腹の辺りまで持ち上げるとか、ものを引き寄せる、自分を支える(はしごから落ちないようにする、ロープにぶら下がる)という動作が茶飯時であるためだと思います。 一方、押す力が大切というのは、 物を腹の辺りまで持った後、さらに頭上の方へ持ち上げるとか、懸垂をしてあごまで鉄棒を持って行った後、さらにその上に上ろうとしたとき必要になってくるもので、日常的にはどちらかといえば少ない行動で、災害時などで使わなくてはいけない力です。たとえば基本注水姿勢で放水反動力に耐える力は、押す力となります。 どちらも必要な筋力ですから、どっちが大切ということはないでしょう。しかし、懸垂もあごまで持ち上げる力(引く)がないのに、さらに昇りましょう(押す)というのは無理な話で、やはりまず、引く力を鍛えておこうということになると思います。押す力については、引く力が十分備わってから、これでは足りないと気づいたときに鍛えなおすということでもいいかもしれません。もちろん最初から両方鍛えるのがいいことだとは思いますが・・・。
さて、格闘技ですが、私のお勧めは柔道・・レスリング・合気道です。柔道とレスリングは引く力を多く使いますが、薦める点はそこではなく、バランス感覚ですね、ボクシングや空手は立っているバランスをもちろん必要としますが、柔道などは、仰向けでも逆立ちでも360度あらゆる角度でのバランスが要求されます。また、予期しない方向へ相手から力を加えられるので、瞬間的な対応力が身につきます(これはどのスポーツも共通)。さらに、要救助者のコントロールも自然に行えます。これは結構役に立ちますよ、消防職員でもぐったりと脱力した者を担ぐというのは難しいようですが、柔道等の経験者は消防でなくとも少ない力で持ち上げますからねー。
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