意見・体験記：採用試験合格体験記
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社会人をしながら1日2時間の勉強で合格 |
■2 / inTopic No.1 |
投稿者/ 片手懸垂
-(2004/08/03(Tue) 23:10:55)
私は、大学卒業後すぐに企業に就職し、その半年後の2004年10月に消防官になる決心をしました。そして、在職したまま1日2時間程度の勉強を8ヶ月ほど続け（仕事があったため、これ以上の勉強時間は取れませんでした）、東京消防庁の採用試験に最終合格することが出来ました。私のこの経験が少しでもこれからの受験生の助けになればと思い、この体験記を書かせていただきます。
1日中勉強しても不合格になる人がいる中、私が1日2時間程度の勉強時間で合格することが出来たのには、以下のポイントがあったと思います。
１．学習を始める前に自己分析をしっかり行った。
２．重要度が高い科目に絞って勉強した。
３．仕事も手を抜かなかった。
これから、それぞれのポイントについて細かく述べてゆこうと思います。
１．学習を始める前に自己分析をしっかり行った。
これは、試験勉強に対するモチベーションを高めるとともに、論文・面接対策にもなります。
まず、勉強を始める前に自分のスタート地点をしっかり確認しておくことは、苦しい時や、勉強に行き詰った時に本当に力になります。そして、しっかり自己分析をして、自分の長所・短所を把握しておけば、自分の性格や学力も把握できるので、その後の学習計画を立てやすくなります。また、自己分析は面接にはもちろん、論文対策に有効です。消防官の論文試験では、受験生の根本的な考え方を聞く問題が良く出題されるからです。
ここで役に立った本
「絶対内定」杉村太郎
「ドラゴン桜」（マンガ）三田紀房
２．重要度が高い科目に絞って勉強した。
時間がない社会人受験生にとって、消防官採用試験の膨大な範囲すべてを勉強することは不可能です。そこで、私は論文・文章理解・数的処理・自然科学に絞って学習することにしました。
論文対策として始めにおこなったことは、論文の書き方そのものを学習することでした。具体的には、定評のある小論文の参考書を何冊か読み、論文の「型」を覚えました。そして、ある程度論文の型を覚えてから、東京消防庁の過去問を時間を計って解きました。書いた論文はそのままにするのではなく、必ず後で読み返して、論理的に意味が通るか確認するようにしました。私は独学だったので、私の論文を添削してくれる第三者はいませんでした。ただ、論文は人に読んでもらって、添削されてこそ上達するものなので、周りに受験仲間がいる方は、集まって論文ゼミみたいなものを開催する良いかもしれません。
そのほかの教養試験の科目はひたすら問題演習を繰り返しました。特に数的処理は1冊の問題集を3回ほど解きなおしました。3回といっても、毎回すべて解くわけではなく、1回目はすべて解き、2回目は問題をぱっと見て解法が浮かんだ問題は、解答を見て自分の考えが合っていたかを確認するにとどめ、それ以外の問題はしっかり解きました。そして3回目は、2回目で間違えた問題のみを解きなおしました。
ここで役に立った本
・論文対策
「伝わる・揺さぶる！文章を書く」山田ズーニー
「本物の文章力」樋口裕一
・文章理解
「地上国2スーパー過去問ゼミ 文章理解」
「法科大学院適性試験解法の技術 読解・表現力編」吉岡友治
・数的処理
「地上国2スーパー過去問ゼミ 数的推理・判断推理」
「DASH問 数的処理１，２」
・自然科学
「スーパー過去問ゼミ 自然科学」
「パスライン 自然科学」
３．仕事も手を抜かなかった。
これが、私が合格した最大のポイントだったと思います。
勉強があるから、と言い訳して仕事に手を抜いてしまうと、なし崩し的に勉強にも手を抜いてしまうようになると思います。やはり、社会人として給料をもらっている以上はそれ相応の仕事はするべきだし、目の前の仕事もがんばれない人は、苦しい試験勉強を耐え抜くことは出来ないでしょう。わたしは受験を決意してから、それまで以上に仕事も頑張るようにしました。また、合格してから転職するまでの会社との関係を良好に保つ、という現実的な意味においても仕事は頑張ったほうが良いと思います。
４．終わりに
仕事をしながらの勉強は時間も取れず苦しいと思います。しかし、消防官採用試験は、意思を強く持って、方法論を間違えずに勉強すれば、必ず合格できる試験だと思います。皆様、頑張ってください。そして、この体験記を読んでくれてありがとうございました。皆様の合格を心から祈っております。